胃の症状
胃の症状
みぞおち付近に感じる痛みや不快感を「胃痛」、食後に胃が重く張ったように感じる状態を「胃もたれ」といいます。一時的なものであれば過食・疲労・ストレスが原因であることも多いですが、繰り返したり数週間以上続いたりする場合は、消化器疾患が背景にある可能性があります。「いつものこと」と放置せず、気になる場合は受診をおすすめします。体重減少・黒色便・嘔吐を伴う場合は特に早めの対応が大切です。
胃カメラ検査が最も確実な検査です。胃の粘膜の炎症・潰瘍・腫瘍の有無を直接観察でき、必要に応じて組織を採取して病理検査も行います。あわせてピロリ菌感染の検査(尿素呼気試験・便中抗原検査・血液検査など)を行います。胆嚢・膵臓の評価には腹部超音波検査や血液検査が活用されます。症状が軽度でも、気になる場合はまず受診してください。
吐き気(嘔気)は食べ物を戻したくなるような不快な感覚で、嘔吐はその内容物が口から排出される状態です。嘔吐が続くと脱水や電解質バランスの乱れを招くことがあるため、水分が取れない状態が続く場合や吐物に血液が混じる場合は早急な受診が必要です。高熱・激しい腹痛・黄疸を伴う場合も迷わずご相談ください。原因によっては緊急対応が求められることもあります。
問診で症状の経過・発症のきっかけ・随伴症状を詳しく確認したうえで、胃カメラ検査や腹部超音波検査を行います。感染が疑われる場合は血液検査・便検査も実施します。繰り返す嘔吐では電解質バランスの評価を目的に血液検査を行うこともあります。
胸の中央から喉にかけてジリジリ・ムカムカするような灼熱感を「胸やけ」といいます。食後や就寝時・前かがみの姿勢のときに症状が強くなりやすく、胃酸が食道に逆流することで引き起こされます。一時的に感じる程度であれば生活習慣の見直しで改善することもありますが、頻度が高く日常生活に支障をきたす状況であれば検査、治療の適応ですので、胃腸内科への受診をおすすめします。放置すると食道の粘膜が慢性的にダメージを受け、バレット食道へ進展することもあります。
胃カメラ検査で食道粘膜の炎症の程度・バレット化の有無を確認します。検査の結果、逆流性食道炎やバレット食道が確認された場合は症状に応じた薬物治療と定期的な内視鏡フォローアップが推奨されます。
食事に対する意欲が低下し、食べられない・食べたくないと感じる状態を「食欲不振」といいます。疲労・ストレス・睡眠不足などの一時的な要因で生じることも多いですが、数週間以上続く場合や体重が急に減少している場合は、消化器疾患をはじめとした何らかの疾患が潜んでいる可能性があるため、早めの受診が大切です。特に高齢の方では低栄養・体力低下につながりやすいため注意が必要です。
胃カメラ検査・腹部超音波検査・血液検査(肝機能・腎機能・甲状腺ホルモン・炎症反応など)を組み合わせて原因を探ります。必要に応じてCT検査が追加されることもあります。原因が消化器疾患にとどまらない場合も多いため、総合的な視点での診察が重要です。
お腹に感じる痛みは、部位・強さ・持続時間・発症の経過によって原因が大きく異なります。食後や排便前後に起こるもの、突然の激痛、鈍く持続する痛みなど様々なパターンがあります。軽度の一時的な腹痛は日常的によくある症状ですが、強い痛み・発熱・血便・嘔吐を伴う場合や痛みが長引く場合は速やかに受診されることをおすすめします。特に突然の激しい腹痛は緊急疾患のサインであることがあります。
腹部超音波検査・血液検査(炎症反応・肝胆膵機能など)・尿検査が初期評価の基本となります。原因に応じて胃カメラ検査または大腸カメラ検査、CT検査が追加されます。急性腹症(突然の激しい腹痛)が疑われる場合は救急での対応が必要になることもあります。
お腹が張って膨らんだように感じる不快な状態を「腹部膨満感」といいます。消化管内のガスの溜まりすぎ・消化不良・便秘などの比較的軽微な原因で生じることが多いですが、持続する場合や強い腹痛・体重減少を伴う場合には消化管の疾患が背景にある可能性があります。一度受診されることをおすすめします。
腹部超音波検査・腹部X線検査でガスの分布や腸の状態を確認します。大腸疾患が疑われる場合は大腸内視鏡検査、腹水や腫瘤が疑われる場合はCT検査が行われます。血液検査で肝機能や炎症の状態を評価することもあります。
胃や食道に溜まった空気や気体が口から排出される現象が「げっぷ」です。食事中に空気を飲み込みやすい方や炭酸飲料を多く摂る方に起こりやすく、多くは生理的な現象の範囲内です。ただし、食後でもないのに頻繁にげっぷが出る・胸やけや胃もたれを伴う・長期間にわたって続くといった場合は、消化器疾患のサインであることがあります。生活習慣の改善で軽快することも多いため、まずは食事の仕方・飲み物の種類などを見直してみることも大切です。
問診で頻度・タイミング・随伴症状(胸やけ・胃もたれなど)を確認したうえで、胃カメラ検査で食道・胃の状態を観察します。ピロリ菌感染の検査も合わせて行うことがあります。生活習慣の見直しで改善するケースも多いですが、症状が続く場合や他の症状を伴う場合は受診をおすすめします。
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