日帰り手術
日帰り手術
大腸カメラ(下部消化管内視鏡検査)で大腸ポリープが見つかった場合、可能であればその場で切除を行います。大腸ポリープは放置すると一部ががん化する可能性があります。ポリープの段階で切除することで、大腸がんへの進行を予防できます。
当院では、検査と同日に日帰りでポリープ切除を行うことが可能です。別日にあらためて入院や手術を行う必要がないため、身体的・時間的な負担の軽減につながります。なお、切除後は出血や穿孔(腸壁に穴が開くこと)などの合併症を防ぐため、当日の激しい運動、飲酒、長時間の入浴はお控えいただいております。
ポリープの大きさや形に応じて、適切な方法を選択して切除します。
コールドポリペクトミー(Cold snare polypectomy)
主に10mm未満の大腸ポリープが対象です。電気を使わずに切除するため、出血や穿孔などの合併症リスクを抑えやすい方法です。
内視鏡的粘膜切除術(EMR)
コールドポリペクトミーでの対応が難しい、10mm以上20mm以下程度のポリープや平坦な病変が対象となります。一般的にコールドポリペクトミーより出血リスクが高いといわれており、当院ではポリープの大きさや部位を検討し限定的に行っております。
切除したポリープは回収し、病理検査で良性・悪性を確認します。結果は通常、1〜2週間後にご説明いたします。
痔核(いぼ痔)、裂肛(切れ痔)、痔ろう(あな痔)などの肛門疾患に対して、症状や進行の程度に応じた治療を行っております。病状によっては、入院を必要としない日帰り手術が可能です。
| 日帰り手術 | 入院手術 | |
|---|---|---|
| 入院期間 | 当日帰宅 | 数日〜10日間程度 |
| 術後管理 | 自己管理が中心 | 医療スタッフによる24時間管理 |
| 費用 | 入院費用なし | 入院費用が必要 |
| 適応症例 | 比較的軽症な痔核・裂肛など | 重症例・複数箇所の手術など |
| 生活復帰 | 早期の復帰が可能 | 時間をかけた回復が必要 |
術後の自己管理が必要
肛門術後には排便コントロールや適切な創管理が重要となりますが、日帰り手術の場合はご自身で対応が必要となります。医療スタッフの指示を正しく理解していただく必要があります。
緊急時対応
術後に予期せぬ出血をきたす場合があります。その際はすぐに医療機関を受診する必要があります。
日帰り手術が適していない場合
症状が重い場合や、複雑な手術が必要と判断される場合、また持病の内容によっては、入院での手術が適していることがあります。その際は、提携医療機関をご紹介いたします。
麻酔方法 静脈麻酔(鎮静薬)+局所麻酔
局所麻酔に加えて静脈麻酔(鎮静薬)を併用して行いますので、リラックスした状態で手術を受けていただけます。
術後ケア
術後は鎮痛管理と排便管理が重要となります。適切な痛み止めと便秘薬を使用することで不安な症状が軽減されます。また心配な症状を認めた場合は診療時間内であればいつでもご相談が可能です。
結紮切除術
痔核を切除する根治的な手術方法です。比較的大きな痔核にも対応可能ですが、術後の出血や痛みに注意が必要です。当院ではALTA注射を併用し痔核切除の範囲を必要最小限としています。
ALTA注射療法
痔核に硬化剤を直接注入する方法で、メスで切らないため痛みや出血がほぼありません。切除術と比べて早期に社会復帰が可能となりますが、再発率がやや高いことや対応が困難な痔核もあります。
裂肛切除術
軟膏治療では改善しない慢性裂肛部を切除します。
LSIS(側方皮下内括約筋切開術)
裂肛の原因である括約筋の緊張を改善させる手術です。内括約筋の一部を切離することで肛門の緊張が緩和され裂肛を起こしにくくなります。
肛門ポリープ切除術
肛門ポリープは裂肛に合併している場合が多く、同時に切除をすることがあります。
痔ろう開放術
痔ろう管(トンネル)を切開し開放する手術で高い治癒率が期待できます。主に肛門後方の浅い痔ろうに行います。
シートン法
痔ろう管(トンネル)に輪ゴムを通す手術です。括約筋を切開しないため肛門機能温存が期待できますが再発がやや高い問題があります。
当院では“浅い単純な痔ろう”のみ手術を行っております。深い走行の痔瘻や複雑な走行の痔瘻については入院による手術が妥当と判断しておりますので提携医療機関をご紹介いたします。
ALTA療法(アルタ療法)は、硫酸アルミニウムカリウムとタンニン酸を有効成分とする硬化剤「ジオン注」を内痔核に直接注射し、痔核を縮小・固定させることで、脱出や出血などの症状の改善を図る治療法です。従来は手術が必要とされた脱出を伴う内痔核に対しても、注射のみで治療できる場合があります。健康保険が適用される治療であり、経済的な負担を抑えやすいことも特徴です。
本治療は、特殊な投与技術である「四段階注射法」を必要とするため、所定の講習を修了した医師のみが実施できる治療です。当院では、適切な知識と技術を備えた医師が、丁寧に対応しております。安心してご相談ください。
切開を行わず、注射によって治療を行うため、日帰りでの対応が可能です。術後の痛みや出血も比較的少ないため、お仕事や日常生活への影響をできるだけ少なくしながら治療を受けていただけます。
脱出や出血を伴う内痔核の方です。
外痔核の目立つ方や肛門の中に戻すことができない重症の内痔核については切除術の適応ですのでALTA単独療法は行っておりません。
手術前日〜当日朝
前日の夕食は21時までにお済ませください。水・お茶はお飲みいただけます。普段のお薬は通常どおり服用し、21時に下剤を服用していただきます。
当日は食事をお控えください。水・お茶はお飲みいただけます。血圧や心臓のお薬は服用し、糖尿病のお薬は服用しないでください。ご予約時間の30分前までにご来院をお願いいたします。
術前準備
手術着に着替えていただき、アクセサリーは外していただきます。血圧や脈拍を確認し、必要に応じて浣腸や点滴を行います。
入室・麻酔
更衣後、手術室へご案内します。局所麻酔と静脈麻酔(鎮静剤)を併用し、できるだけ痛みに配慮して手術を行います。
手術
経験豊富な医師が手術を担当します。静脈麻酔(鎮静剤)を使用するため、眠っている間に手術が終了します。
手術後はリカバリー室で約1時間お休みいただきます。痛みや出血の有無を確認しながら、慎重に経過をみていきます。
術後の診察・帰宅
医師が診察を行い、問題がなければご帰宅いただきます。痛み止めのお薬と、術後の注意点についてご説明します。
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