大腸の症状
大腸の症状
排便の回数が減少したり、便が硬くなって排出しにくくなったりする状態を「便秘」といいます。一般的には週3回未満の排便、または毎回強いいきみが必要な状態が続く場合に便秘と判断されます。一時的なものは食事・水分・運動などの生活習慣の改善で解消できることが多いですが、急に便秘になった・以前と便の形や太さが変わったという変化がある場合は、大腸疾患が背景に潜んでいる可能性があるため、受診をおすすめします。長期にわたる便秘は痔核(いぼ痔)や裂肛(切れ痔)の悪化にもつながりやすく、腹部膨満感・肌荒れ・食欲不振など全身の不調にも影響することがあります。
まず問診で排便の回数や便の状態、生活習慣、お薬の内容を確認します。必要に応じて血液検査や腹部の検査を行い、原因を調べます。大腸の病気が疑われるときは、大腸カメラ検査をおすすめします。特に血便や体重減少がある場合は、早めの検査が大切です。
便が水様または泥状になり、排便回数が増加した状態を「下痢」といいます。数日以内に自然に改善する「急性下痢」と、4週間以上続く「慢性下痢」に大別されます。急性下痢は感染性のものが多く自然に回復することがほとんどですが、血便・高熱・激しい腹痛を伴う場合や、脱水症状(口の渇き・尿量の減少・立ちくらみなど)が出ている場合は速やかな受診が必要です。特に高齢の方や乳幼児は脱水が進みやすいため注意が必要です。慢性下痢は放置すると栄養状態の悪化や体力低下を招くことがあるため、原因の特定と適切な治療が重要です。
まず問診で症状の出方や便の状態、食事、飲んでいるお薬などを確認します。必要に応じて便検査や血液検査を行い、原因を調べます。下痢が長引く場合や血便がある場合は、大腸カメラ検査を行います。
便に血液が混じる状態を「血便」、肛門から血液が排出される状態を広く「下血」といいます。鮮やかな赤色の血便は大腸・肛門付近の出血を、黒くタール状の便(タール便)は胃・十二指腸など上部消化管からの出血を示すことが多いです。血便は痔によるものが最も多いですが、大腸がん・大腸ポリープ・炎症性腸疾患など重大な疾患のサインである可能性もあります。「痔だから大丈夫」と自己判断せず、必ず消化器内科を受診されることをおすすめします。出血量が多い場合や、立ちくらみ・動悸・顔面蒼白を伴う場合は緊急受診が必要です。
まず問診や診察で、どこから出血しているかを確認します。原因を調べるために大腸カメラ検査が大切です。必要に応じて胃カメラや血液検査も行います。血便があるときは、自己判断せず早めの受診をおすすめします。
「便潜血検査」は、便の中に肉眼では確認できないごく微量の血液が混じっていないかを調べる検査で、大腸がん検診(40歳以上を対象とした住民検診など)の一次スクリーニングとして広く実施されています。2日分の便を採取して調べる「2日法」が標準的です。便潜血陽性と判定された場合、必ずしも大腸がんが存在するわけではありませんが、精密検査(大腸カメラ検査)を受けることが強く推奨されます。「症状がないから大丈夫」「忙しいから後で」と精密検査を先延ばしにしてしまう方も多いですが、自覚症状がない段階の大腸がんほど早期で根治できる可能性が高くなります。陽性の結果が出た際は、できるだけ早めに消化器内科を受診してください。
便潜血陽性の場合は、大腸カメラ検査で詳しく調べます。検査では大腸の中を直接見て、ポリープやがんがないか確認します。必要に応じて組織を調べたり、その場でポリープを切除したりできることもあります。陽性と言われたら、早めの受診が大切です。
「げっぷ」は胃や食道に溜まった空気が口から排出される現象で、「おなら」は腸内で発生したガスや飲み込んだ空気が肛門から排出されるものです。どちらも生理的な現象ですが、頻度が著しく高い・強い腹部膨満感を伴う・においが以前より強くなったといった変化がある場合は、消化器疾患が関与している可能性があります。日常生活や人前での場面で気になりやすい症状でもあるため、気になる場合は遠慮なくご相談ください。食生活や生活習慣の見直しだけで改善することも多いです。
まず問診で症状の出るタイミングや食事、生活習慣を確認します。必要に応じて血液検査や便検査を行います。大腸や胃の病気が疑われる場合は、大腸カメラや胃カメラで調べます。体重減少や血便、強い腹痛があるときは早めの受診が大切です。
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