2026年9月04日

血便や排便時の出血を「痔だろう」と自己判断していませんか。血便は痔だけでなく、大腸ポリープや大腸がんなどが原因のこともあります。墨田区で肛門科・大腸カメラをお探しの方へ、大腸と肛門を一緒に診るメリットを、患者さんにもわかりやすく解説します。
血便が出たら「痔だから大丈夫」と思っていませんか?
「排便したらトイレットペーパーに血がついていた」
「便器が赤くなった」
「以前から痔があるので、今回の出血も痔だと思う」
このような症状で肛門科を受診される方は少なくありません。
実際、排便時の出血は痔核(いぼ痔)や裂肛(切れ痔)でよくみられます。
しかし、注意していただきたいのは、
「痔がある」ことと「今回の出血が痔から出ている」ことは同じではない
という点です。
血便や排便時の出血は、大腸ポリープ、大腸がん、直腸がん、大腸の炎症などでも起こることがあります。
そのため当院では、血便を「痔か大腸か」と決めつけるのではなく、必要に応じて大腸から肛門まで一緒に確認することを大切にしています。
血便の原因は痔だけではありません
血便の原因にはさまざまなものがあります。
肛門からの出血
大腸・直腸からの出血
特に痔核からの出血では、排便時に鮮やかな赤い血が出ることがあります。
一方で、直腸は肛門のすぐ奥にあるため、直腸からの出血も鮮血としてみられることがあります。
そのため、
「血が赤いから痔」
と、血の色だけで原因を判断することはできません。
肛門科で大腸カメラを受ける4つのメリット
① 肛門と大腸の両方から、出血の原因を調べられる
血便の診療では、まず肛門を診察し、痔核や裂肛など出血の原因となる病気がないか確認します。
しかし、肛門に痔が見つかったとしても、それだけですべての出血の原因を説明できるとは限りません。
必要に応じて大腸内視鏡検査(大腸カメラ)を行うことで、肛門だけでなく、直腸から大腸の奥まで直接見ることができます。
つまり、
肛門診察 + 大腸内視鏡検査
を組み合わせることで、血便の原因をより広い範囲から調べることができます。
② 「痔があるから大丈夫」という思い込みを防げる
肛門科で診察すると、実際に痔核が見つかることは珍しくありません。
しかし、ここで重要なのが、
痔と大腸の病気が、同時に見つかることもある
ということです。
痔が見つかったとしても、大腸ポリープや大腸がんなどが存在しないことの証明にはなりません。
特に、
このような場合には、大腸内視鏡検査が必要かどうかを医師と相談することが大切です。
③ 必要な検査を見きわめ、負担の少ない診療につなげることができる
血便があるからといって、すべての方にすぐ大腸内視鏡検査(大腸カメラ)が必要になるわけではありません。
肛門科では、痔核(いぼ痔)や裂肛(切れ痔)、その他の肛門疾患が出血の原因として考えられるかを、診察で丁寧に確認します。
そのうえで、症状の経過、出血の状態、年齢、便潜血検査の結果、便通の変化、既往歴や家族歴などを総合的にみて、大腸カメラが本当に必要かどうかを判断します。
つまり、大腸の病気を見逃さないことはもちろん大切ですが、肛門疾患を適切に評価することで、必要のない大腸カメラを安易におすすめしないという点も、肛門科で相談する大きなメリットです。
患者さん一人ひとりの状態に合わせて、過不足のない検査と治療につなげることを目指します。
④ 検査結果に合わせて、痔など肛門の治療に進める
大腸内視鏡検査で大腸側に重大な出血原因がなく、痔核や裂肛などが原因と考えられれば、その後は肛門疾患の治療を進めます。
一方で、内視鏡検査を専門とする医療機関では、大腸に大きな問題がないとわかったあと、出血の原因が痔などの肛門疾患であっても、その場で肛門の治療まで進めることが難しい場合があります。
そのため、血便や排便時出血で受診する際には、大腸だけでなく肛門の診察・治療にも対応できる医療機関を選ぶことが、検査後の安心にもつながります。
「大腸カメラをして終わり」ではなく、出血の原因を確認し、その後の肛門治療までつなげられることも、大腸と肛門の両方を診療する医療機関で検査を受けるメリットです。
「痔だと思っていた」という方こそ、一度ご相談ください
血便があっても、
「昔から痔だから」
「痛くないから大丈夫」
「鮮血だから大腸がんではないだろう」
と考え、受診を先延ばしにしてしまう方がいます。
しかし、出血の見た目だけで原因を確定することはできません。
特に大腸がんは、早い段階では自覚症状がほとんどないこともあります。
血便は不安になる症状ですが、反対に考えれば、大腸や肛門をきちんと調べるきっかけになる症状でもあります。
便潜血陽性を「痔のせい」と考えていませんか?
健康診断や大腸がん検診で便潜血検査が陽性になった際、
「痔があるから陽性になったのだろう」
と考える方も少なくありません。
しかし、便潜血検査だけでは、出血が痔からなのか、大腸ポリープや大腸がんなどからなのかを判別することはできません。
そのため、便潜血陽性を「痔のせい」と自己判断して精密検査を受けないことはおすすめできません。
便潜血陽性を指摘された場合には、症状がなくても、大腸内視鏡検査による精密検査を受けることが大切です。
当院の大腸内視鏡検査 https://sumida-endoscopy.com/medical/medical03/
すみだ胃大腸肛門内視鏡クリニックでは、大腸と肛門を一緒に診療します
大腸と肛門は別々に考えられがちですが、実際にはひと続きの臓器です。
当院では、消化器内視鏡専門医・大腸肛門病学会指導医である院長が、胃・大腸内視鏡検査から肛門疾患の診察・治療まで行っています。
血便や排便時出血についても、
「大腸に病気がないか」+「肛門に出血の原因がないか」
という両方の視点から診療することを大切にしています。
大腸内視鏡検査では、鎮静剤を使用するなど、できるだけ苦痛に配慮した検査を目指しています。また、AI内視鏡や炭酸ガス送気なども導入しています。
また、大腸ポリープの日帰り切除や、痔核など肛門疾患の日帰り手術にも対応しています。
こんな症状がある方はご相談ください
「この程度の出血で受診してよいのだろうか」と迷う必要はありません。
まず診察を行い、症状や年齢、これまでの検査歴などを踏まえて、大腸カメラが必要かどうかを一緒に考えます。
よくある質問(FAQ)
Q1. 血便がありました。痔でしょうか?大腸がんでしょうか?
血便は痔核や裂肛でもみられますが、大腸ポリープ、大腸がん、直腸がん、大腸炎などでも起こることがあります。
血液の色や量だけで原因を判断することは難しいため、血便がある場合や繰り返す場合には、一度ご相談ください。
Q2. 痔があることがわかっていても、大腸カメラは必要ですか?
痔があるすべての方に大腸カメラが必要というわけではありません。
ただし、痔があることだけでは、大腸に別の病気がないことは確認できません。
年齢、出血の状態、便通の変化、便潜血検査の結果、大腸ポリープや大腸がんの家族歴などを確認し、大腸内視鏡検査が必要か判断します。
Q3. 鮮やかな赤い血なら痔と考えてよいですか?
鮮血は痔核や裂肛でよくみられますが、直腸など肛門に近い大腸からの出血でも鮮血となることがあります。
「鮮血だから痔」とは断定できません。
Q4. 便潜血陽性ですが、痔があります。精密検査は必要ですか?
痔がある場合でも、便潜血陽性を痔だけが原因と自己判断することはおすすめできません。
便潜血検査では出血している場所まではわからないため、陽性の場合には大腸内視鏡検査による精密検査を受けることが大切です。
Q5. 大腸カメラでポリープが見つかったら、その場で切除できますか?
ポリープの大きさ、形、数、内服薬、全身状態などによりますが、当院では条件を満たす大腸ポリープについて日帰り切除に対応しています。
安全性を考慮し、入院治療が適切と判断される場合には連携医療機関をご紹介します。
血便・痔・大腸カメラについてお悩みの方へ
血便があると、
「痔だろうか?」
「大腸がんだったらどうしよう?」
と不安になる方も多いと思います。
大切なのは、自己判断で「痔」と決めつけることではなく、出血している場所と原因を確認することです。
肛門を診察することでわかる病気があります。
大腸カメラをすることでわかる病気があります。
そして、両方を診ることで初めて判断しやすくなることがあります。
すみだ胃大腸肛門内視鏡クリニックでは、大腸と肛門を一緒に診ることを大切にしています。
墨田区で血便・排便時出血・痔などの症状にお悩みの方、便潜血検査で陽性を指摘された方は、どうぞお気軽にご相談ください。