膵がんは早期発見が大切|初期症状と腹部エコー検査の役割について|すみだ胃大腸肛門内視鏡クリニック|東向島駅の胃カメラ・大腸カメラ・肛門診療

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膵がんは早期発見が大切|初期症状と腹部エコー検査の役割について

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2026年10月19日

膵がんは早期発見が大切|初期症状と腹部エコー検査の役割について
膵臓の病気は自覚症状が少ないことも。膵がんの特徴や検査方法を知っておきましょう。

膵がんは、初期には自覚症状が現れにくく、早期発見が難しいがんの一つです。

「最近、背中やみぞおちが痛む」「健康診断で血糖値が高いと言われた」「家族に膵がんになった人がいる」など、膵臓の病気が気になっている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

膵がんの診断には、CTやMRI、超音波内視鏡などが用いられますが、体への負担が比較的小さい腹部エコー(腹部超音波)検査も、膵臓の異常を調べる方法の一つです。

今回は、膵がんの特徴や注意したい症状、腹部エコー検査のメリットについて解説します。

1.膵がんとは?なぜ早期発見が難しいのでしょうか

膵臓は胃の後ろ側に位置する臓器で、食べ物の消化を助ける膵液や、血糖値を調節するインスリンなどのホルモンを分泌しています。

膵がんは、この膵臓に発生する悪性腫瘍です。

膵がんの早期発見が難しい理由には、次のような特徴があります。

また、胃カメラや大腸カメラでは膵臓を直接観察することができません。

そのため、膵臓の病気が疑われる場合には、腹部エコーやCT、MRIなどの画像検査が重要になります。

2.膵がんは日本でどのくらい多い病気?罹患数・死亡数・生存率

膵がんは、日本で年間約4万〜5万人が新たに診断されている病気です。

国立がん研究センターの統計によると、2024年の膵がんによる死亡数は約4万1千人で、がんによる死亡数では男女合計で肺がん、大腸がんに次いで第3位となっています。

また、2018年診断例の5年生存率は約13%と報告されています。

膵がんの生存率が低い理由の一つとして、初期には症状が現れにくく、進行した状態で発見される場合があることが挙げられます。

ただし、生存率は診断時の進行度や治療内容などによって異なります。また、過去の患者さんの統計であり、現在の治療成績や個人の予後をそのまま示すものではありません。

出典:国立がん研究センター「最新がん統計」「膵臓」

膵がんの早期発見に向けて

このような統計からも、膵がんでは早い段階で異常を見つけ、必要な精密検査や治療につなげることが重要と考えられます。

3.膵がんの初期症状とは?

膵がんは初期には症状がないことも多く、症状だけで早期発見することは困難です。

病気が進行すると、以下のような症状が現れる場合があります。

① みぞおちや背中の痛み

 膵臓は胃の後ろに位置するため、上腹部や背中に痛みを感じることがあります。

② 原因不明の体重減少

 食事量が変わっていないのに体重が減少する場合があります。

③ 食欲不振や腹部の不快感

 食欲が低下したり、お腹の張りや不快感が続いたりすることがあります。

④ 黄疸(おうだん)

 膵臓の頭部にがんができ、胆汁の通り道が狭くなると、皮膚や白目が黄色くなることがあります。

⑤ 糖尿病の新規発症や急な悪化

 膵臓は血糖値を調節するインスリンを分泌する臓器です。膵がんによって糖尿病が新たに発症したり、血糖コントロールが急に悪化したりする場合があります。

ただし、これらの症状は膵がん以外の病気でも起こります。

症状が続く場合には自己判断せず、医療機関に相談することが大切です。特に黄疸が現れた場合は、速やかな受診が必要です。

4.膵がんになりやすい人には特徴がある?

膵がんの発症には、いくつかの危険因子が関係すると考えられています。

代表的なものとして、以下が挙げられます。

・家族歴: 血縁者に膵がんになった方がいる
・糖尿病: 特に新たに発症した場合や急に悪化した場合
・慢性膵炎: 膵臓に慢性的な炎症がある
・喫煙: 膵がんの発症リスクを高める要因の一つ
・肥満: 膵がんの危険因子の一つ

また、膵嚢胞(膵臓にできる液体の入った袋状の病変)の一部には、膵がんとの関連があるものもあります。

これらに該当するからといって、必ず膵がんになるわけではありません。

一方で、危険因子がある方は、膵臓の検査が必要かどうか医師と相談することが大切です。

5.腹部エコー検査で膵臓のどのような異常がわかる?

腹部エコーは、お腹の表面から超音波を当て、膵臓などの臓器を画像で観察する検査です。

膵臓の検査では、主に次のような異常がないかを確認します。

膵臓の腫瘤(しこり)

 膵臓に腫瘤が認められた場合、膵がんを含むさまざまな病気の可能性を考え、必要に応じて精密検査を行います。

膵管の拡張

 膵管は、膵臓で作られた膵液が流れる管です。膵管が拡張している場合には、膵液の流れを妨げる病変がないか、詳しく調べる必要があります。

膵嚢胞

 膵臓に液体がたまった袋状の病変です。

 多くは良性ですが、種類や大きさ、形状などによっては定期的な経過観察や精密検査が必要になります。

腹部エコーでこのような異常が見つかることが、膵臓の病気を詳しく調べるきっかけになる場合があります。

ただし、腹部エコーだけで膵がんを確実に発見したり、否定したりすることはできません。

6.腹部エコー検査のメリットとは?

腹部エコーには、次のような特徴があります。

① 放射線被ばくがない

 超音波を使用する検査のため、放射線被ばくがありません。

② 身体への負担が比較的小さい

 お腹にゼリーを塗り、検査器具を当てて観察します。

 通常、注射や鎮静剤は必要なく、痛みもほとんどありません。ただし、検査器具でお腹を押す際に不快感を覚えることがあります。

③ 膵臓以外の臓器も調べられる

 腹部エコーでは、膵臓だけでなく、肝臓・胆のう・胆管・腎臓・脾臓なども観察できます。

 そのため、脂肪肝、胆石、胆のうポリープ、肝臓の腫瘤など、さまざまな病気の発見につながることがあります。

④ 比較的短時間で検査できる

 腹部エコーの検査時間は一般的に15〜20分程度です。

 検査後は、通常すぐに日常生活に戻ることができます。

7.腹部エコーだけで膵がんを発見できる?

腹部エコーには多くのメリットがありますが、限界もあります。

膵臓は胃や腸の奥に位置しているため、消化管内のガスや体格などの影響で、一部が十分に観察できないことがあります。

また、小さな膵がんなどは腹部エコーでは見つけられない場合もあります。

そのため、腹部エコーで異常が認められなくても、症状や危険因子によっては追加検査が必要です。

膵がんが疑われる場合には、造影CT、MRI(MRCP)、超音波内視鏡(EUS)などを組み合わせて詳しく調べます。

なお、現在、日本では膵がんに対して、国が推奨する一律のがん検診は定められていません。

腹部エコーを定期的に受けることによって、すべての方の膵がん死亡リスクが低下することが証明されているわけではありません。

検査の必要性や適切な方法は、症状や危険因子などを踏まえて個別に判断することが重要です。

8.膵臓の病気が気になる方はご相談ください

膵がんは初期には症状が現れにくいため、気になる症状や健康診断での異常を見逃さず、必要な検査につなげることが大切です。

すみだ胃大腸肛門内視鏡クリニックでは、腹部エコー検査を開始しました。

https://sumida-endoscopy.com/medical/medical07/

当院では、臨床検査技師が腹部エコー検査を担当し、膵臓・肝臓・胆のうなどの状態を確認しています。

検査結果は医師が評価し、必要に応じて精密検査が可能な医療機関へご紹介します。

膵臓の病気が気になる方、健康診断で異常を指摘された方、みぞおちや背中の痛みが続いている方などは、お気軽にご相談ください。

墨田区東向島の「すみだ胃大腸肛門内視鏡クリニック」では、胃カメラ・大腸カメラに加え、腹部エコーによる消化器疾患の診療を行っています。

※腹部エコー検査は、症状や診察結果などに応じて実施します。検査で膵臓全体を十分に観察できない場合や、追加の精密検査が必要になる場合があります。

参考文献
国立がん研究センター がん情報サービス:膵臓がん
国立がん研究センター:膵臓がんの検査
日本膵臓学会:膵癌診療ガイドライン2025
 

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