2026年7月28日

ここ最近、大腸がんで亡くなられた有名人のニュースを目にすることが多くなりました。そのたびに「まだ若かったのに」「まさかあの人が」と驚かれる方も多いでしょう。大腸がんは誰にでも起こりうる身近ながんであり、日本では男女あわせた罹患率は1位となっています。
しかし、大腸がんには他の多くのがんと大きく違う特徴があります。それは早期に発見できれば高い確率で治癒が期待できることです。さらに、大腸がんの多くは「大腸ポリープ」が時間をかけてがん化するため、ポリープの段階で切除すれば、がんそのものを予防できる可能性があります。
初期の大腸がんは、自覚症状がほとんどありません。「便に血が混じる」「便秘や下痢が続く」「便が細くなった」「体重が減る」といった症状が現れたときには、病気が進行している場合もあります。そのため、症状がないうちに検査を受けることが何より重要です。
大腸カメラ(大腸内視鏡検査)は、大腸全体を直接観察できる最も精度の高い検査です。検査中に見つかったポリープは、その場で切除できることも多く、診断と治療を同時に行えるのが大きなメリットです。
特に40歳を過ぎた方、血縁者に大腸がんの方がいる方、便潜血検査で陽性になった方、おなかに気になる症状のある方は、一度大腸カメラを受けることをおすすめします。
「検査が痛そう」「恥ずかしい」「下剤が大変そう」と不安に思われる方も少なくありません。しかし、当院では鎮静剤を使用し、眠っているような状態で検査を受けることができます。以前に比べ、患者さんの負担は大きく軽減されています。
大切なのは、症状が出てからではなく、症状がないうちに検査を受けることです。大腸カメラは、がんを見つけるためだけでなく、将来の大腸がんを予防するための検査でもあります。
あなた自身、そして大切なご家族のためにも、一度大腸カメラについて考えてみませんか。早期発見・早期治療が、未来の健康と安心につながります。